スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

依頼者がその気にならないと・・・

Kさんの自己破産もいよいよ佳境。財団組み入れ費用の段取りが整ったとの連絡があった。月曜日に入金されるそうなので、即管財人口座へ振り込む段取りを整える。財団組み入れが終了すれば、自宅は破産財団から放棄されるだろう。築ウン十年、無価値の借地上建物とはいえ、生まれた時から住んでいるKさんの自宅への思い入れは私達の思いも及ばないものだと思う。子供達にとっても、生まれ育った家だから、それを死守したKさんは父親の面目約如といったところか。

私達はどうしても四角四面に物事を判断してしまいがちだ。どうしても損得勘定が優先されてしまい、依頼者の心情は置き去りにされてしまう。依頼者の思い入れや感情といったものをもっと考慮して、債務整理の方針決定をしていくべきだと反省する。

一方で、Sさんの個人再生はどうなるのだろうか?一週間ほど連絡がとれない。たった一週間ではない、それ以前にも二週間ほど連絡が不通となっている。常時だったら辛抱強く待つところだが、状況が状況だけに気が気でない。裁判所の指示どおりに手続きが進行しないと、何れは手続きは却下される。そうなれば、今までの努力が水泡と化す。

よく言われることだが、債務整理は専門家がいくら躍起になったところで、本人がその気にならなければ何も進まない。問題は解決しないのだ。債務整理はサラ金への対応や裁判手続きだけではない。返済の継続や金銭管理。むしろ手続きが終了した後が肝心だ。やるべきことは山ほどある。毎日の督促から暫定的に開放され、問題が全て解決したと勘違いされても困る。返済が楽になったと安堵されても困る。

手続き屋的な債務整理は片手落ちだ。高額な報酬を支払ってまで債務整理をする意味が半減する。

Kさんは必死に駈けずりまわり自宅を死守できるところまで漕ぎ着けた。Sさんは自らの努力を放棄してしまうのか?家族の期待を無にしてしまうのか?一日数度の着信履歴で事務所からの連絡があることは認識しているはず。もしSさんがこのブログを読んでいたら、至急に連絡をして欲しい。

もう一度、思いを伝える機会が欲しい。
┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポンサーサイト

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

2年程前に債務整理の相談に見えられた方から・・・

2年程前に債務整理の相談に見えられたKさんから、久しぶりに連絡があった。
Kさんが多重債務に陥った切欠は、リストラによる失業期間に生活費を捻出するために借り入れが増加したのもであった。Kさん、奥さんと順次借り入れと返済を繰り返し、終には当時大学生だった長男までもが生活費を捻出するためにキャッシングに至った。

最初、Kさんから状況説明を受けていたとき、斯様な状況に至ってもなお仕事を選び、アルバイトで10万円の収入を得ようとしないKさんに立腹し、随分きつい口調であたってしまった記憶がある。若輩者の高説をKさんは我慢強くきいてくれた。

結局、長男と奥さんは自己破産を申請し、免責の許可を得た。Kさんは住み込みで働くため、愛知県に単身赴任し、三勤交代の工場で働いている。Kさんには両親が住む自宅の持分という財産がったため、自己破産とはせず、現地の司法書士に依頼し、個人再生手続きをを申し立てるべく準備をすすめているはずだった。

そう、「筈だった」のだけれど、状況が変ってしまった。

今年の4月にKさんのお父さんが亡くなられ、Kさんも相続分を取得することとなった。更になくなられたお父さんには、自宅を抵当に入れた債務があった。

相続放棄は身分行為なので、自己破産や個人再生にはなんら影響を与えない。通常ならば、さっさと相続放棄をした上で、Kさん自身の手続きを進めていけばよいのだが。Kさんには、年老いた母を思いやる気持ちが強く、Kさん自身がその様な甲斐性がないことを十分承知しているのであるが、なんとか母親への仕送りをしたいとの希望を持っていた。

そうなると、個人再生手続きで自身の債務を返済しながら、母親への仕送りなどは不可能に近い。そこでなんらの解決策はないものかと、わざわざ愛知県から尋ねてこられた。

なにより嬉しかったのは、Kさんが現在お世話になっている現地の司法書士ではなく、私を頼ってきてくれた事。今回は受任する予定はないが、セカンドオピニオンとしてKさんの取りえる方法をアドバイス出来た。更にお母さんの取りうる手続きや弟さんの法的立場を説明し、至急各手続きを取るようアドバイスすることができた。

親が子供のために出損する1万円と子供が親のために出損する1万円は、同じ1万円でも重みが違うという意見をきいたことがある。

私自身も経験のあることだが、実感として納得できる。だから両親の借金のために、特に返済原資を立て替える状況を垣間見ると、やるせない気持ちになる。またそういう状況が非常に多いことにも愕然とする。子供の立場からすると、自分の両親ながら情けない気持ちになることもあれば、その借金の何十分の一かで、自分達の生活がなりっていたことを理解すると、なんとかして助けてあげたい気持ちにもなる。現実の生活と自身の能力の限界の板ばさみとなる。親の立場からみると、子供には迷惑をかけたくないとの気持ちを強く持ちながら、子供に頼らなければならない自信の弱さに不甲斐なさを感じる。

今回Kさんは、父親と子供、両方の立場を経験した。そんなKさんの出した結論だから、Kさんの希望に可能な限り添えるようになって欲しいと思う。たとえそれが、ちょっと無理目な選択であったとしても・・・。

「でもね、Kさん。自身の希望を叶えるためには、Kさん自身でその権利を勝ち取る必要があるんですよ」とだけ付け加えて、Kさんを見送った。

債務整理には、私達専門家のなすべき仕事と、あなた様自身がなすべき仕事とがあります。目の前に横たわるお金の問題は私達専門家にも法的に解決することができます。しかし、その後の生活を築いていくのは、あなた様自身です。目の前のお金の問題よりも、今後の生活がずっと大変だということを、忘れないで欲しい。


┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

養育費と債務整理

離婚によりシングルマザーとなった女性が、その後生活費を捻出するためにサラ金などからの借り入れが急増していく例は非常に多い。養育費の支払いが途絶えたがために、借り入れが急増していく事例は非常に多い。

養育費は、シングルマザーにとって、まさに命綱だ。世の元夫連中は、死ぬ気で養育費を払い続けて欲しい。

一方、元夫側にとっても、深刻な経済的負担となることは間違いない。養育費の支払いそのものが、借り入れ急増の直接の原因となった事例はあまりお目にかからないが、何らか他の要因が重なり、借り入れ増の原因となった事例はある。

子の養育費を支払うために我慢を重ね、頑張りにがんばった結果、債務超過に陥り、自己破産申請をすることとなった依頼者がいた。子供への養育費支払いが終わるのを待って相談に来た。依頼者には正確な知識を持たない場合が多いため、何がなんでも養育費を払いきることが目標だった様だ。加えて債務整理をするとこによって、キャッシングができなくなることを懸念したとのことだった。残念ながら、自転車操業に陥った場合、空き枠融資は、必要悪として根付いている。

でも、こういった愛情って、子供には伝わるのだろうか?元妻からすれば、元夫は当然の義務を果たしただけなので、彼女から伝わることはないだろう。依頼者からわざわざ子供に伝える筈もなく・・・。

養育費は、たとえ自己破産をしても、免責されない。支払い義務は残る・・・とはいうものの、やはり養育費の支払いが、多重債務の原因となるような場合は、再考を要するのではないかと思う。特に養育費が通常に比べて高額な場合など、深刻な負担となることは間違いない。元夫にも、経済的事情ってものはあるのだから。

債務整理に関しては、どちらからの相談も受ける可能性がある。債務整理は、単にサラ金から過払い金を回収したり、金利をカットするだけでは解決しない。お金に関する問題は、今更ながら、一筋縄で解決しないことが多いと思う。

┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

テーマ : 生活向上のために - ジャンル : ライフ

入院と自己破産・・・

一日も早い回復と、元気な赤ちゃんが生まれることを祈っています。

しかし、Tさんは来月早々に自己破産申請をする予定だった・・・。
赤ちゃんが生まれる関係で、来月がデットラインだった・・・。
新しい家族とともに、再建を期する予定だった・・・。

あとは6月分の家計簿を提出してもらうだけだったのに・・・。

明らかに就労不能、しかもシングルマザー。債権額と比しても破産手続き開始決定、同時廃止の案件だった。

大阪地方裁判所では、特に問題がなければ債務者審尋や免責審尋は開かれない。
しかし物事に100%はない。
もし何らかの原因で審尋が開かれることとなった場合、破産者欠席などありえないだろうし・・・。

実務上では、就労不能の証明として診断書を提出することはよくある。
脳梗塞を患ったOさん夫婦の場合は手続きを半年延期した。
車椅子生活だったKさんの場合は、車椅子を押して集団審尋に参加した。

どのパターンも何らかの手段で出席は出来た。
もし入院中の場合はどうなるのだろうか?

関係事例を調査して、週明けにでも裁判所と協議する必要がある。

ホント、悩んでいてもなにも始まらない!
専門家でも始めてのケースにはよくでくわす。
いや、初対面の連続です。


┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

テーマ : 悩んでいても何も始まらない - ジャンル : ライフ

債務整理のメリットは?

債務整理のメリットって一体なに?
最近はこういった事を自問することが多い。

特に過払い金返還請求が広く世間に認知され、多くの人が正当な権利行使としてアクションを起こすに至った状況では、自問の機会も多い。

任意整理の場面において、銀行等の「まともな」金利で借り入れをしている債権者をも、債務整理の対象に含めるか否かは非常に悩む場面だ。特に住宅ローンを抱えている場合や商売をしている場合は非常に悩む。

以前は、依頼者の方が相談に見えられたときには既に債務超過に陥っており、たとえ高金利であろうと低金利であろうと、全てを債務整理の対象とすることが多かった。否、対象とせざるを得なかった。

過払い金返還請求に関する判例も、今ほど債務者有利に確定していなかったため、回収も困難を極めたことも関係している。

でも今は、事情がちくっと違う。過払い金は「ほぼ」返還される。過払い金をもって専門家への報酬や利息制限法の上限金利で引きなおし計算した結果残高が残ってしまった債権を十分に返済できることが多い。

その結果、引きなおし計算のメリットを享受できない、つまり銀行などの低金利の債権が残る。往々にして、高額債権が残る。

その結果、和解後の分割返済額と約定返済額に大差が無い場合が発生し、銀行など低金利の債権者を債務整理の対象としたメリットは、将来利息がカットされるのみとなる。

もちろんこれだけでも、十分なメリットなのでが・・・。
返済期間が短縮され、ゴールが見えるというメリットがあるのだが・・・。

住宅ローンを抱えている債務者や商売をしている債務者は、銀行との付き合いは非常に大切にしている様だ。

もちろん今でも、基本姿勢としては全債権者を受任の対象とすべきだと思う。信用情報センターの異動情報、いわゆるブラックリストは、全業態の情報センターへリンクしている。債権者が債権保全の必要性から追加融資の停止を決定するのも時間の問題だと考える。また債務整理業務にとって家計管理は非常に重要で、借り入れを元にした家計管理は画竜点睛というものだ。

依頼者の要求は常に変化している。業務もそれに対応して変化していかなければならないと思う。今後は依頼者の取引状況やバックグラウンドを考慮する習慣をつけ、債権者に優先順位をつける必要もあると思う。

┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ちょっと我がままな依頼をしてみたいとお考えの方は、是非ご連絡ください。

テーマ : 生活向上のために - ジャンル : ライフ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。