スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2年程前に債務整理の相談に見えられた方から・・・

2年程前に債務整理の相談に見えられたKさんから、久しぶりに連絡があった。
Kさんが多重債務に陥った切欠は、リストラによる失業期間に生活費を捻出するために借り入れが増加したのもであった。Kさん、奥さんと順次借り入れと返済を繰り返し、終には当時大学生だった長男までもが生活費を捻出するためにキャッシングに至った。

最初、Kさんから状況説明を受けていたとき、斯様な状況に至ってもなお仕事を選び、アルバイトで10万円の収入を得ようとしないKさんに立腹し、随分きつい口調であたってしまった記憶がある。若輩者の高説をKさんは我慢強くきいてくれた。

結局、長男と奥さんは自己破産を申請し、免責の許可を得た。Kさんは住み込みで働くため、愛知県に単身赴任し、三勤交代の工場で働いている。Kさんには両親が住む自宅の持分という財産がったため、自己破産とはせず、現地の司法書士に依頼し、個人再生手続きをを申し立てるべく準備をすすめているはずだった。

そう、「筈だった」のだけれど、状況が変ってしまった。

今年の4月にKさんのお父さんが亡くなられ、Kさんも相続分を取得することとなった。更になくなられたお父さんには、自宅を抵当に入れた債務があった。

相続放棄は身分行為なので、自己破産や個人再生にはなんら影響を与えない。通常ならば、さっさと相続放棄をした上で、Kさん自身の手続きを進めていけばよいのだが。Kさんには、年老いた母を思いやる気持ちが強く、Kさん自身がその様な甲斐性がないことを十分承知しているのであるが、なんとか母親への仕送りをしたいとの希望を持っていた。

そうなると、個人再生手続きで自身の債務を返済しながら、母親への仕送りなどは不可能に近い。そこでなんらの解決策はないものかと、わざわざ愛知県から尋ねてこられた。

なにより嬉しかったのは、Kさんが現在お世話になっている現地の司法書士ではなく、私を頼ってきてくれた事。今回は受任する予定はないが、セカンドオピニオンとしてKさんの取りえる方法をアドバイス出来た。更にお母さんの取りうる手続きや弟さんの法的立場を説明し、至急各手続きを取るようアドバイスすることができた。

親が子供のために出損する1万円と子供が親のために出損する1万円は、同じ1万円でも重みが違うという意見をきいたことがある。

私自身も経験のあることだが、実感として納得できる。だから両親の借金のために、特に返済原資を立て替える状況を垣間見ると、やるせない気持ちになる。またそういう状況が非常に多いことにも愕然とする。子供の立場からすると、自分の両親ながら情けない気持ちになることもあれば、その借金の何十分の一かで、自分達の生活がなりっていたことを理解すると、なんとかして助けてあげたい気持ちにもなる。現実の生活と自身の能力の限界の板ばさみとなる。親の立場からみると、子供には迷惑をかけたくないとの気持ちを強く持ちながら、子供に頼らなければならない自信の弱さに不甲斐なさを感じる。

今回Kさんは、父親と子供、両方の立場を経験した。そんなKさんの出した結論だから、Kさんの希望に可能な限り添えるようになって欲しいと思う。たとえそれが、ちょっと無理目な選択であったとしても・・・。

「でもね、Kさん。自身の希望を叶えるためには、Kさん自身でその権利を勝ち取る必要があるんですよ」とだけ付け加えて、Kさんを見送った。

債務整理には、私達専門家のなすべき仕事と、あなた様自身がなすべき仕事とがあります。目の前に横たわるお金の問題は私達専門家にも法的に解決することができます。しかし、その後の生活を築いていくのは、あなた様自身です。目の前のお金の問題よりも、今後の生活がずっと大変だということを、忘れないで欲しい。


┏━━━━ ☆★ もしお金が戻ってくれば?  ★☆━━━━━━━━━

┃    〒542-0076
┃    大阪市中央区難波2丁目3番11号
┃    TEL:06-6484-2877
┃    杉山司法書士事務所
┃    http://www.31664.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スポンサーサイト

COMMENTS

COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。